
Fredrickson:SONY等の大手メーカーのせいかエレクトロニックの発展している国というイメージのようです。『Akihabara(秋葉原)』なんていう単語を知っていたりして面白い。日本には電気街があると聞いた、と私に聞いてきたりして。逆にそういうところを見ているんだ、とカルチャーギャップを感じます。
斎藤:ではエレクトロニックのイメージが強いんですね、日本文化はどうですか?
Fredrickson:日本の文化はスウェーデン人に限らずヨーロッパの人々にとても魅力的に映るようです。
斎藤:日本は島国で文化が守られてきたので、日本的な美しさは本当に洗練されていると思いますが、やはり神秘的に映るのでしょうね。
Fredrickson:そうですね、とても評価が高いです。逆にスウェーデンの文化はドイツやロシアとの戦争も多く、物資も少ないし自然も厳しいので文化・芸術面はあまり発展しなかったのだと思います。近年は豊になってきて観光にも力を入れているし、ポップ・カルチャーや北欧家具やIKEAなんかが注目されていますが。
斎藤:なるほど。強いて言えば、厳しくも美しい自然との共存がある意味文化といえるかもしれませんね。北欧家具は日本でも人気ですね。我が家にもありますが、シンプルモダンな中にもどこか温か味があるように感じます。
Fredrickson:IKEA以外は北へ行くとオーロラやアイスホテルなんかも有名です。氷の劇場なんていうのもありますよ、例えばシェイクスピア劇場。面白いでしょ。
斎藤:有名といえば、やはり福祉国家、そしてエコ先進国!スウェーデンのイメージとして浮かびますが、実際生活されてどう感じられていますか?
Fredrickson:福祉とボランティアはとても密接だと思うのですが、6年間住んできてハッキリ言って私にはボランティアは見えてこなかったです。小さなNGOやNPOもないように思います。彼らはどうやって生きているのかと考えてみると、スウェーデン政府が各個人をサポートしているから、それで成り立っているのではないかと感じています。例えばシニアは政府が手厚くお世話をしていて、ボランティアの必要がないのだと思います。
斎藤:ケアが行き届いていれば確かにボランティアの必要はないですね。その代り福祉税など税金が高くて有名ですがいかがですか?
Fredrickson:一般的なスウェーデン人はお給料の平均約3分の1をTAXとして払っています。でも、将来への積立と考えると正当に使われているし、決して高い額とは感じないです。ちなみに消費税も25%です。
斎藤:日本で暮らす私はとても高く感じます。高いお給料をもらっている人はもっと税金をとられるのですか?
Fredrickson:そうです。ですから格差はないですね。沢山お給料をもらっている人の中にはお給料の半分ぐらい税金を支払っている人もいますし、そうなってくると稼いでも税金を引かれるので、格差が少ない訳です。
斎藤:ではエコや環境に対してはどうですか?
Fredrickson:国民一人ひとりの環境に対する意識は非常に高いと思います。日本人が低いとは言いませんが、社会がそれを実践しているところが素晴らしいと思います。例えばお買い物にいっても、パッケージは本当にミニマムなことしかしませんし、だからゴミが少ない。それでもゴミが出たらリサイクルボックスへ、と言う感じです。リサイクルボックスも10種類くらいあるんですよ!日本に帰ってくると、これも一緒に捨てちゃっていいんだぁ~、と逆にビックリしてしまうぐらい。例えば、紙ひとつ例にとってもカートン紙、広告用紙、新聞紙や段ボール等全て分別。他にもペットボトルはチャージがついていて、それを先に払ってデポジットを後で返してもらうシステム。それが子どもの頃から当たり前の習慣で、だから街町中はゴミもなく本当にキレイです。
斎藤:とても合理的ですね。港区も最近分別方法が変わり細かくなりましたが、スウェーデンに比べるとまだまだですね!収集は日本と変わらないのですか?
Fredrickson:スウェーデンも日本と同じダストシュートに家庭ゴミを捨てるんですが、そのダストシュートが小さくて最初は驚きました。
日本はゴミが多いし大きいから、日本の感覚でいるとそのダストシュートには入りきらない!と思ってしまいます。
斎藤:でも入りきらないとなると、入るように工夫しますよね。ゴミの量を出さないように意識もするし。
Fredrickson:そう、だから自然とゴミが少なくなります。本当によくできていると感心します。
Fredrickson:そうそう、ゴミの事で科学者という視点から見て気になることなのですが、日本はよくプラスチックは燃えないゴミとして回収することもありますが、プラスチックも色々あるので全て燃やしてしまっていい訳ではないのです。例えば塩素が入っているものはダイオキシンが発生するから分けましょう!というのは理にかなっているけれど、プラスチックに見えるから燃やさないで分別するのはおかしい話。だからダイオキシンを気にしてプラスチックを排除しても、ダイオキシンの原理として塩と紙が入っていればダイオキシンは発生するので、日本人にはよく考えて分別して欲しいし、何が目的なのかよく考えてルールを作らないといけないと思いますね。
斎藤:なるほど。知りませんでした。おっしゃる通り。私のように、知らないというのは恐ろしい。間違った事でもいいことをしている気分で継続してしまいます。では次に研究者としてではなく、理絵さん個人について私生活等伺っていきたいと思います。どのような幼少を過ごされたのですか?