
Fredrickson:幼稚園から高校までずっと一貫教育で育ち世間知らずでしたが、小さい頃から父は仕事の関係で出張が多く、家族でワシントンD.C.に住んでいたこともありましたし「海外」は身近でしたね。だから将来は海外で活躍したいと思っていました。
斎藤:では理絵さんにとって海外で暮らすことは自然なことだったんですね。ご両親の教育はどのようでしたか?
Fredrickson:私は両親に『自分の道は自分で見つけなさい』と育てられました。だから私が決めた事に反対されることはこれまで無かったです。
結婚に関しても国際結婚でしたが、自分で見つけた道ということで反対もされずすんなり結婚に至りました。私自身、彼が外国人だと意識したことはなく、話の合うソウルメイトがたまたまアメリカ人だったという感じ。問題が生じたらその時にじっくり一緒に考えようと言ってくれるパートナーなので、そうやっていつも話し合っていかれるなら彼の国籍がどこでどこにいようと関係なく、お互いにパートナーを尊重し合えるというのが大切だと思いますね。
斎藤:そうですね、私もやっと結婚して3年になりましたが、尊重することの大切さを日々感じますね。
ところで理絵さんは現在妊娠されていらっしゃいますが、ご出産や育児についてはどうですか?
Fredrickson:今妊娠8か月になりました。ストックホルムに戻って出産する予定です。
スウェーデンは子どもと赤ちゃんに対するケアも凄くしっかりしているので安心です。出産、妊娠に関わること、例えば出産費や子供の治療費も無料ですし、シングルマザーも多いですが、学費も大学まで授業料は無料です。ちゃんと生活が成り立っているのは政府のケアがしっかりしているからだと思います。だから日本の少子化とは対照的にスウェーデンはベビーブームですよ。
斎藤:普段は何をして過されているのですか?
Fredrickson:今はラボと自宅を行き来する日々です。週末は友人宅のホームパーティへ行ったり、主人とお散歩しながらアンティークショップめぐりやカフェに行ったり、美術館へ行ったり・・・
妊娠前は週に2~3回バレエスクールに通っていました。ラボにこもって仕事をする時間が長いのでとにかく健康に気をつけようと毎日意識しています。
斎藤:健康であるために色々努力されているのですね。他に意識して努力していることはありますか?
Fredrickson:努力というのは・・・そうですね、毎日毎日一瞬一瞬を努力しています。
毎日の単調な生活を疑問に思ったりすることもたまにありますが、自分が選んだ道はそれをやり遂げるまでは努力を怠らないようにと思って過ごしています。
斎藤:一瞬一瞬努力していると言い切れるなんて素晴らしいと思います。それに、やり遂げるまで努力を怠らないことを含め、自らを律する事が出来ているのですね。私にとってなかなか難しいことです。同世代ということでとても尊敬します。
そんな理絵さんも時に壁にぶつかったり、悩まれることはあると思いますが、どう対処されているのですか?是非教えてください。
Fredrickson:悩んだ時は、なぜ悩んでいるのかをよく考え、時間が解決してくれることもあるし、ゆっくり答えを出していけばいいと構えています。
斎藤:同感です。冷静に原点に戻って考え、時間をかけることも大切ですね。
Fredrickson:息抜きも大切ですよね、私は旅行に行きます。主人と結婚する前は一人旅行が好きで、よく一人であちこち行っていました。
普段自分のことについて考える時間ってなかなか持てないから、旅行に出た時に好きなものを沢山スーツケースに詰め込んで、これからの自分を考えるのが好きですね。スウェーデンはヨーロッパの近隣諸国も近いので、週末ちょっとフィンランドへ行ったり、コペンハーゲンに行ったり、パリに行ったり。時差もないから楽です。
旅行は今まで見た事のないものを見たり、特にヨーロッパは歴史がありますから、美術館へ行ったり、博物館へ行ったりしてそういうのを感じるのがいいですね。あとはケンブリッジの級友を訪ね話すのも楽しみのひとつです。
斎藤:美術館、お好きなんですね。先ほどのお話にも出てきましたが、どんなアーティストがお好きですか?
Fredrickson:自分が描いていたこともあり油絵が好きですね、イギリスの画家の絵をよく見ます。
斎藤:ターナーとか?
Fredrickson:そうですね、ターナーも好きです。あと、建築やテキスタイルで有名なウィリアム・モリスなど。それ以外、音楽も好きですよ!クラシックコンサートに主人と行くのも好きですし、グレン・グールドのバッハシリーズにハマったときは、たくさんCDを集めました。
斎藤:バッハシリーズ、私も好きです。では理絵さんの今後の目標やメッセージをお願いします。