ホーム > インタビュー > バックナンバー Vol.06

Café de EAS 小亜希さん

“こだわり

斎藤:それでは祇園甲部の芸妓としてのこだわりや今後についてお話いただけますか?
小亜希:お稽古は、京舞(井上流)・お囃子・茶道・能楽・お三味線・常盤津をお稽古しています。お囃子では鼓と笛を習っています。芸事には限りがおへんので一生精進ですね。それにはまわりの方の応援や支えがあってこそなので常に感謝を忘れずにいたいですね。
それに芸妓さんとしての品を大事にしていきたいです。
京都には祇園甲部・上七軒、先斗町・宮川町・祇園東と5つの花街があります。
花街の人しか分からへんかもしれませんが、花街によってその街らしい芸妓さんの雰囲気があるんですよ。
斎藤:そうですか、人の心意気が街の雰囲気をつくっていきますし、街全体の雰囲気というのも大切ですね。今、京都は凄まじい勢いで町家破壊が行われていると聞きます。2005年6月には景観法が施行されましたが、文化を大切に暮らす小亜希さんは近頃の街の変化をどう感じていらっしゃいますか?また何を引き継いでいきたいとお考えですか?
小亜希:京都が世界から注目されるのは良いことと思いますし、最近は中国などアジアの観光客が凄く多いんです。観光客向けに祇園町も石畳みにしたり、お土産屋さん道や町家風レストランが増えてきています。住んでいる側からしたら以前より情緒がなくなってきたかなと感じます。京都をPRする立場からすれば、来てもらうのはありがたいんです。観光客の方もマナーを心得て頂けると嬉しいどす。日本の文化を知らない海外からの観光客の方には難しいかもしれないですけど、ただ珍しいということではなく、古い伝統と共存している街や文化に敬意を払う気持ちや思いやりをもってもらいたいし、世界的に人がそう変わればいいいですね。
斎藤:なるほど。京都の伝統文化を守るのは、住んでいる人や芸妓さんだけではなく、観光客にも求められますね。おっしゃる通り、私たち日本人も海外に行った際にはその国の文化に敬意を払って、マナーに気を付けたいですね。
では今後の方向性をお聞かせください。

今後の予定、舞台鑑賞のススメ

小亜希:30になると芸妓はわりと節目。結婚されて辞められる方や祇園に残る人・・・いろいろですけど、私はこれまで芸を極めてきて、これからは何かのお役に立てるようになりたいと思っています。犬のボランティア活動のことも真剣に取り組みたいです。
舞台は4月の都をどりが終わったので、これからは10月1日~6日まで秋舞台『温習会』(日頃の成果を披露する舞踊の会)があります。
斎藤:都をどりは初めてでしたが、とても分かりやすく楽しめました。毎年材題が変わるということですが、他の舞台はどうでしょう?
小亜希:そうですね、温習会は客層が変わります。祇園街関係のつうの方が多く雰囲気も違います。誰でもわかりやすいのは都をどりなので、初心者の方はそちらがお薦めです。
斎藤: 斎藤:はい、とても華やかな舞台上での小亜希さんの舞を拝見しに、秋も歌舞練場に伺いたいと思います。楽しみにしております。

対談を終えて

2度に渡る京都対談でしたが、京都は日本ならではの文化や伝統を感じることができます。小亜希さんを通して、後ろにある“京都”“伝統美”を見ているような気がいたしました。芸事のプロはそれだけでなく、国際社会で活躍する日本人女性が忘れがちな“日本の女性美”を再確認させてくれる、お手本のような存在なのかもしれません。凛として気高い小亜希さんを前に私自身、女性として襟を正し背筋が伸びるような思い、清々しい心持になりましたし、日本の美しさを大切にしたいと思いが強くなりました。影響力のある小亜希さんによって引退盲導犬が幸せな引退生活を送れる環境がさらに整い、輪が広がることを願うとともに今後の更なるご活躍を楽しみにしております。本日はどうもありがとうございました。

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プロフィール
小亜希
本名:坊池亜紀
1977年 神戸生まれ
学校卒業後、京都祇園甲部 桝梅にて修行。
「小亜希」として約5年の舞妓経験の後芸妓にえりかえ、自前として現在も芸事に励む。
日本各地、メキシコ、ロサンゼルスなど京都のPR活動など伝統の継承活動にも力を入れる。

座右の銘はなんですか?
「想いはかなう」

休日の過ごし方
神戸の実家で家族とのんびりと過ごしています。自然と戯れる時間を大切にしており、犬と散歩したり、スコーンを焼いたりしています。また最近お料理にもはまっています。

京都のお薦め
京都はいつ来てもいいところどす、その時その時の季節感、情緒、お料理をお楽しみ頂けると思います。

お知らせ
都をどり公式ウェブサイト
http://www.miyako-odori.jp/(外部リンク)