ホーム > インタビュー > バックナンバー Vol.09

Café de EAS 山内梓さん

目標、そして伝えたい思い

杉山:フラメンコをさらに多くの人に知ってもらう為に、今後どのような展開を考えていらっしゃいますか?
ガルシア:まずは、ここでしっかりとした基礎をつくることが大切だと思っています。そして、ここから教室が大きくなることを目標にしています。
杉山:では、フラメンコを通じて日本人に何を伝えたいとお考えですか。
ガルシア:スペインの文化に興味を持って欲しいですね。私が習得したフラメンコをいうものを人に教えられることはとても嬉しいですし、その他にもスペインには素晴らしいものが沢山あることを知ってもらいたい。私の国が持つ明るさ、実はまじめな部分、踊りには表現以外の重要な意味があるということも伝えていきたいと思っています。
杉山:文化を人に伝える、とても献身的な活動をなさっているのが伝わってきます。今までの活動された中で印象的だったイベントをお話いただけますか。
ガルシア:今年、パイオニア主催の『身体で聴こう音楽会』というチャリティーライブに出演しました。これは聴覚に障害がある方向けに、音楽体験の場として催された体感型コンサートです。開発された体感音響システムを使って、骨伝導でフラメンコを体で感じてもらうライブなんです。
杉山:新しい伝え方ですね。素晴らしいイベントに携わっていらっしゃるんですね。
ではここで、ボランティア活動についての見解をお聞かせ願います。
ガルシア:世界中にいる苦しく辛い思いをしている人に向けて、いつも自分に出来ることを精一杯したいと思っています。こう考えた時、自分に出来ることはやはり「踊ること」。ボランティアで様々な場所を訪れ、踊りを見せる機会を作り、喜びを共有出来るのではないだろうかと考えています。幼い頃から人を喜ばせることに楽しみを感じていましたから、自分だけ楽しいなんていうのは、結局本当のところ楽しくないんです。皆で笑いたいし、皆で楽しくしていたい!昔からそんな思いを持ち続けてきたことが、現在のボランティア活動に繋がっているのだと思います。
杉山:幼いころから変わらず思い続けてきたことを行動に移すということは素晴らしいですね。では、日本とスペインの経済状況の差についてはどうお考えですか。
ガルシア:スペインにはまだ貧しい地域が沢山あります。しかし世界には更に貧しい地域があり、助けを必要としています。私は今、アフリカに井戸をつくるためのプロジェクトにも参加しています。スペインに限らず、世界全体を見て貧しい国を優先して助けたいと思っています。いろいろな環境や理由から笑うことが出来ない人、また、楽しみが少ない人のためにまず自分が動くことで何か良いきっかけを作りたいと考えています。
杉山:地球規模で客観的に世界を見ることが大切ですね。地球温暖化問題でも近頃よく言われますが、「地球人として」という個々の問題意識が非常に大切だと思います。ガルシアさんのような、指導力・率先力のある方が沢山いれば、よりスピーディーに世界は良い方向へ変化するでしょうね。

アキバ と コルドバ

杉山:最近のお気に入りは何かありますか?
ガルシア:iPhone。(即答)
昔から機械が大好きで。子供の頃には手に入れられなかった機械が日本にはたくさんあり、初めて秋葉原にいった時はその豊富さに本当に驚きました。CDプレイヤーを買いに行っただけなのに、楽しくて帰れなくなってしまいました。だから日本でのお気に入りの場所は、『秋葉原のヨドバシカメラ』です!こう見えて実はアキバ系なんです(笑)
杉山:面白いですね、外国人は『トヨタ』『Sony』同様、『秋葉原』の電気街のことをよく知っているそうですよね。では逆にスペインのお勧めスポットはどこですか。
ガルシア:コルドバです。歴史が好きな人には楽しい街だと思います。今でもどこかを掘ればローマ時代の物が出土するんですよ。帰るたびに新しい発掘物と出会えることはとても面白いです。コルドバは11世紀頃、中国よりも住民が多かったヨーロッパの古都です。ですから遺跡が多く点在しています。沢山の発見がある街なんですよ。
※コルドバの遺跡、Medina Azaharaの写真を見せていただきました。コルドバは真っ青な空がとても印象的な、素敵な街でした!

メッセージ

ガルシア:ここで皆さんと一緒に活動するのは、1人でも多くの方に「自分にも誰かを助けることができる。」「何か出来ることが必ずある。」それを知って欲しいと思うからです。そして、こういった活動を広めていきたいと思います。難しいことですが一人が始めないと、二人、三人にはならないですよね。だから私も一歩ずつ歩き始めました。私の一歩が次の誰かの一歩に繋がるように。
杉山:はい、一歩一歩。二人三脚を三人四脚・・・と皆さんを巻き込んで行きたいですね。
そして、幸せの連鎖を起こし続ける団体でありたいと思います。
本日はありがとうございました。

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プロフィール
ベニート・ガルシア
7歳でフラメンコを習い始め、アントニオ・モンデーハル、マノロ・マリンらに師事。
93年、バレンシアでプロデビュー。
94年、小松原庸子舞踊団のマドリッド・バルセロナ公演に出演し、その後初来日。スペインでラファエル・アギラール舞踊団、マリア・パヘス舞踊団で活躍の後、99年、日本にフラメンコクラスを開講。
07年、ベニートガルシア・フラメンコスタジオ設立。
(Photo by 小島信明)


座右の銘はなんですか?
無理なことはない